Blenderでの物質感をリアルに再現するためのIOR設定

BlenderのプリンシパルBSDFシェーダーは、物質の質感をリアルに表現するための強力なツールです。その中でもIOR(屈折率)は、金属、プラスチック、ガラスなどの異なる素材をリアルにシミュレーションする際に重要なパラメータです。本記事では、様々な素材に適したIOR値をリスト化し、それぞれの特徴と共に解説します。

IORとは?

IOR(Index of Refraction、屈折率)は、光が物体に入射した際に屈折する度合いを示す値です。リアルな質感を作成するために、物体の種類に応じた適切なIORを設定することが重要です。特にガラスやプラスチック、金属は、正確なIOR値で見た目が大きく変わります。

各素材のIORリスト

以下に、Blenderでよく使用される素材の代表的なIOR値をまとめました。

素材 IOR値
空気 (Air) 1.0
水 (Water) 1.33 (水温により上下する)
プラスチック (Plastic) 1.45
ガラス (Glass) 1.52
ダイヤモンド (Diamond) 2.42
アルミニウム (Aluminum) 1.44
銅 (Copper) 1.1
金 (Gold) 0.47
銀 (Silver) 0.18

ポイント:物質ごとのIORの違いをどう活かすか

物質感をリアルに再現するためには、素材ごとに適切なIOR値を設定するだけでなく、金属性の特徴プラスチック特有の光の反射と屈折も考慮する必要があります。特に、金属素材の場合はIOR値が低めに設定されることが多く、その結果、光の反射が強く、透明感のない表現となります。一方、プラスチックやガラスのような透明な素材は高いIOR値を持ち、光が内部で屈折することでリアルな透明感を演出します。

投稿者 DO